復食三日目。薄皮が剥けるように
五月十四日。二見浦月暦では、卯月十五日。十五夜。
風日祈祭の日。本来なら見に行くつもりだったが、とても行ける体調ではないので、
諦める。ううっーー。
焦ってもいい事は何も無い。
明日は立待月、そう満月だ。お天気はどうなのかしら。
夕べは何度も目が覚めたものの、三日ぶりになるのかな?眠った感じがした。
ホッとする。
人間は簡単にネガティブ思考に持って行かれてしまうので、心のどこかでこのままずっと寝れなくなったらどうしよう等という思いが過ったりしていた。
もの凄くリアルでエグい夢だけ覚えている。
現実的には有り得えない設定なのに、夜中だとどこかでリアルに感じる不思議さ。
夢は夢なのだとハッキリ分けられるようになったので、引きずられずに眠れた。
この悪夢も断食により浄化の一種なんだろうとも思った。
朝はいつもの酵素ジュースを飲む。
昼前に甘夏二個でシトラスジュースを作り飲む。
美味しい。
昼はゲルソンスープ。
昨日の甘くて不味く感じた味を思い出し、ちょっと躊躇してしまうがスプーンで掬って飲むと、とっても美味しい。
安堵安堵。
昨日は口が随分不味かったのだろう。
今日はそれだけ体調の改善がみられるということ。
うん。
気持ち悪さは完全に消え、腰痛も気がつけば随分良くなっている。
薄皮が剥けるように、少しづつ良くなっている感じだが、今日の午後になってから
かなり身体が軽くなっているように感じる。
また少し散歩でもと思い立ったが、ここで無理をしてはまた元の木阿弥かもと思い直し、
今日は大人しくしていることに。
そうはいっても、まだまだ何をしても一々疲れてしまう。
切手を買いに近くの郵便局に、日傘をさしてゆっくりのんびり歩く。
いつも途中を楽しむのを忘れてしまいがちで、目的地にばかり意識が行ってしまうが、
身体がついていかないお陰で、自然と景色や色合いや木や花や草や建物に目が行く。
そして、風を匂いを日差しを感じる。
元気になって元通りになると、こんなことも忘れてしまうのかなと思うと、ちょっと寂しく切なくなる。
もしかして、この思いが回復を遅らせていたりして。
何をするのも、よしやるぞ。
そう決めてからしばらくして、思い切ってどっこいしょと起き上がらなくては始められもしない。
もちろん、お水は飲みたい時に好きなように飲んでいる。
でも、いつものように一気にゴクゴクとは到底飲めないし、飲みたいとも思わない。
お腹が猛烈に空いたので、シトラスジュースを今度はセミノールと甘夏で作る。
夜はゲルソンスープ。
お腹がかなり空いていたので、初めて多めによそってみた。
美味しく感じるが、おかわりは無くて十分。
アマロリを飲むのを中断して三日。
明日の朝、身体がココロがどうなっているか楽しみだ。